ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ
ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ(Walther von der Vogelweide, 1170年頃 - 1230年頃)は、中高ドイツ語叙情詩の詩人。
ヴァルターの本名は記録を探しても見つからない。ただ一つの例外は、旅先でのパッサウ司教ヴォルフガーの勘定書に「Walthero cantori de Vogelweide pro pellicio v solidos longos(フォーゲルヴァイデの歌手ヴァルターへ 毛皮のコート代 5シリング)」と書かれていたことである。彼に関しての主な情報源というと、彼自身の書いた詩と、随所に見られる同時代のミンネゼンガーたちからの影響である。her(Herr, Sir)という肩書きから、彼が高貴な生まれだったことはわかるが、城や村の地名ではなく、「フォーゲルヴァイデ」(鳥の放牧を意味する。ラテン語でaviarium。鳥を捕まえておくところ)という名前を名乗ったことから、上流貴族ではなかったと思われる。とはいえ、非=貴族である自由耕作者とは比べものにならない富と地位を持つ、勤務貴族、あるいは大領主のつつましやかな随員であったのかも知れない。