タンホイザー

タンホイザーは、ウィーンのバーベンベルク王朝フリードリッヒ2世に仕えていたという記録が残る実在の人物で、放蕩生活を送っていたとされる。そんな彼が伝説として語られるようになってから、名を馳せることになる。 15世紀に作成された伝説によると、タンホイザーは恋の快楽を知ろうとヴェーヌスの洞窟に1年ほどこもるが、そのことを悔い改めるべくローマ教皇のウルバヌス4世に懺悔する。しかし教皇は自分のもつ枯れ木の杖に葉が生えない限り救済できないと述べ、そのことを悲しんだタンホイザーは、再びヴェーヌスの洞窟に帰ってしまう。後日教皇の杖に芽が生えたことから、タンホイザーの捜索が始まるが、ついに彼を見つけ出すことができなかった。

ヴァルトブルクの歌合戦の伝説は、1207年にヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハのパトロンだった、ヘルマン侯の宮殿で行われた歌合戦である。負けたほうが命を落とすというもので、ハインリッヒ・フォン・オフターディンゲンが窮地に立たされていた。命乞いをしたハインリッヒはハンガリーの詩人であり、魔術師でもあったクリンゲゾールを召喚し彼の魔法の力を利用して勝利をつかもうとするが、相手となったヴォルフラムがその魔法の謎をとき彼を退ける。