アルフォンソ10世

アルフォンソ10世(Alfonso X, el Sabio, 1221年11月23日 - 1284年4月4日)は、カスティーリャ王国の国王(在位:1251年 - 1282年)。フェルナンド3世と、最初の王妃ベアトリス・デ・スアビアの長男。

「聖王」と讃えられた父王と較べると外政については失政が多い人物であるが、評価できる一面もある。彼がローマ法に基づいて編纂した「七部法典」(Siete Partidas)は、その後のスペインにおける法律の基礎となった。さらに歴史学においては「スペイン史」(Estoria de Espana)や「世界史」(General Estoria)、天文学においては「アルフォンソ天文表」を編纂。さらにはスペインにおける諸学問の保護発展に尽力し、自らも詩を多数創作した。また、ガリシア語による「聖母マリアのためのカンティーガ集」(Cantigas de Santa Maria)の編纂を行うなど、優れた行政手腕や文化手腕を持っていた。国内におけるカスティーリャ語の普及にも尽力し、これは後のスペイン語の基礎になったと言われている。軍事面においては失政者であるが、文化面・行政面における功績は大きく、アルフォンソ10世はこの功績を讃えられて「賢王」(エル・サビオ:el Sabio)と呼ばれることとなった。また、天文学上の功績により「天文王」(エル・アストロロゴ:el Astrologo)とも呼ばれる。